大阪妖怪・伝承探訪

まずはどのような狐であったのか、wikipedia 松原の狐たち からの引用です。

籠池の狐の話　（かんご池 おぼこ）
下高野街道沿いにある籠池（こもいけ）の狐は、クヌギの葉を頭に乗せて、着物姿の少女に化け、菱蔓をかんざしにしたり、オシロイバナの口紅をしたりする、化粧美人の狐だったという。

住民票に載せられているのは、姓はかんご池、名がおぼこ、そしてこの狐には本籍の記載もあるようで、奈良とされているようです。最後に住所は布忍の籠池なのだとか。
この狐についても松原市のHPに記述があります。
無断転写・引用は禁止とのことなので、リンクの形で紹介させていただきます。

松原市の狐達と三ツ池のおよし狐

一里塚の耕助狐の話-2

さて、どうやら棲んでいたというのは現在の布忍にある籠池とのことです。
GoogleMapなどで見てみても池の名前は載せられていないのですが、調べてみると天美南4丁目にあるようなので場所を特定。現地に足を運んでみました。


ですが・・・

あれ？？？


なんと2013年7月21日の時点ではGoogleMapにも池が表示されているのですが、ちょうど訪れた時に埋め立てられ、新しい消防署出張所の敷地として工事が行われている真っ最中でした。

改めて調べてみると、このような記事を見つけました。

籠池の造成費6月補正で　松原市

2012年5月25日付けの記事です。
引用させていただくと、

松原市は、天美南４にある籠池に統合幼稚園と消防署西出張所の建設を予定しており、６月補正予算案に籠池の造成費を上程する考えだ。実施設計は両施設とも山本建築設計事務所（松原市）が担当。

との事で、1年程前から工事が行われていたようです。
その前に訪ねて来ていれば籠池の最後の姿を写真に収めることが出来たのかもしれないと思うと残念でなりません。
化け物たちの足跡は年々失われていくようですね。
跡地には消防署の出張所の他、幼稚園も建てられるとの事。
妖怪好きの一個人の願望としては、そこで育つ園児たちには自分たちの幼稚園の立てられた場所には、もともと可愛らしい化け狐が住んでいた事を教えてあげていただきたいと願うばかりです。


<<関連エントリー>>
狐-天美の踏切-
狐-阪南大学裏手-
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狐-三ツ池跡-

籠池跡地(松原市消防署西出張所)
場所：大阪府松原市天美南4丁目

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