大阪妖怪・伝承探訪

まずは、一番上に紹介されている現在の天美の踏み切りに出没したと云われている狐から。
wikipediaにはこのように紹介されています。

天美の狐の話　（＊＊銀行 江戸美人)
天美の踏み切りのあたりの狐は、雨が降ると人の姿で現れて、男に傘をすすめて話し込み、いつの間にか手土産の寿司などを奪ってゆくという。
とても美人なので、知りつつ騙されて悪い気がしなかったという。

ちなみに括弧書きされているモノはどうやら狐の名前のようです。
というのも松原市には化ける狐が人と近しく存在していたとされていたために人間と同じように住民票が作られ、本籍、現住所、氏名などがあるそうで、＊＊銀行 江戸美人というのもどうやら住民票に載せられている名前なのだそうです。
ちなみに姓が＊＊銀行、名が江戸美人、本籍は空白、住所には＊＊銀行の住所地が記載されているようなのですが、さすがに現代の日本では役所で個人情報の閲覧を行うためには諸所の手続きが必要なので原本を確認するところまでやっていません。
その他に経歴や容姿、趣味、土地の者との付き合いの度合いなども語られていたそうで、そこの土地の人々とあまり変わらぬ話であったようです。

彼女についての話は前述の wikipedia のほか、松原市のホームページでも読むことができます。
無断転写・引用は禁止とのことなので、リンクの形で紹介させていただきます。

松原市の狐達と三ツ池のおよし狐

一里塚の耕助狐の話-2

さて、そんな狐、＊＊銀行 江戸美人さんが出没したという天美の踏切に行ってみました。





マンションも見えますが基本的には一軒屋が多い地区で、ごく普通の踏切でした。
片側１車線の双方向通行が可能な道なのですが、日中はかなりの交通量があります。

この道で雨の時に「どうぞお入り」と色香を漂わせて、傘を差し出すのだされたら・・・私だったら狐だと分かっていつつ喜んで入ってしまうでしょう。
最も事前知識が無ければ、こんな街中でそんなことをしてくる和装美人がいたとしたら、ハッキリいって胡散臭すぎます；；
残念ながら遁走してしまうこと間違いないのでしょう；；

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天美の踏切
場所：大阪府松原市天美東８丁目と９丁目の境近辺

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