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「東尋坊」に行ってきたついでに、沖に見える「雄島」まで足を伸ばしてきました。
ここにはタイトルにあげたムックリモックリ他、いくつかのお話が残されています。

Ojima14.jpg


「東尋坊」と同じく、「WEB 大湊神社」のHPにて安島大湊神社の項目でそれらの昔話を読む事が出来ます。

WEB大湊神社の該当ページ

長らく神域・神の島とされていたようですが、昭和12年に雄島橋が架橋されて以来歩いて渡れる様になったそうです。
現在の橋は昭和56年に架け替えられたものだとか。
近年、遅ればせながら発掘なども行われており、長らく祭祀が執り行われてきたことが考古学的な物証の面からも確認されてきているようです。
実はかつて神域だったにもかかわらず、この島も東尋坊と同じく心霊スポットとして有名な島だったりします。
東尋坊で事故或いは自殺して亡くなられた方の遺体が、どういった海流の加減かこの島に流れ着く事が多いとかいう話も聞きますので、それの影響なのかもしれません。

まずは安島にある大湊神社にお参り。
Ojima01.jpg
ここは雄島に本宮がある大湊神社の陸宮として造られたもので、前述の通り雄島には昔は橋が無かったため、本宮への参拝が不便だったことから、対岸に築かれたとのこと。
境内はあまり広くなく、拝殿・本殿と社務所があるのみでした。

Ojima02.jpg Ojima04.jpg
このような光景はあまり見る事が有りませんので、昼寝が出来なくて少し機嫌の悪かった息子も大はしゃぎ。
姉に誘われていた事もあり、どんどん走っていきます。

Ojima05.jpg
島に入ったところに立てられている鳥居。

Ojima06.jpg
島の地図もありました。

Ojima07.jpg
振り返れば「東尋坊」を一望する事も出来ます。

Ojima08.jpg
階段を登っていくと・・・

Ojima09.jpg
二の鳥居がありました。

上がりきってから森の中を左手の方へ進んで行くと「大湊神社」の本宮があります。
Ojima11.jpg Ojima10.jpg
といっても小さな社だったのですが。

ただ、気になったのが社殿正面にあったこの鳥居。
Ojima12.jpg
この柵の向こうは崖になっています。
そもそも鳥居というのは神域を区切るためのものだとされていますが、参道や鳥居の真ん中は通常は人が通ることを避けるのは神様の通り道であるためと説明される事からも分かるとおり、神様もココを通ります。
この鳥居は人の通り道ではない為、神様の為に設けられたものと言っても差し支えないのではないかと思われます。
そして、その向こうは海。
ここまでは問題ないのですが、その先に「東尋坊」が見えます。
「東尋坊」の方からやってくる「神」をお通しするような造りになっているのです・・・私はこういう場所を見るときに、あまりオカルト的な視線では見ないように心がけているつもりですが、ちょっと背筋がゾッとするものを感じました。
そういえばタイトルに「モックリコックリ」を出していますが、「WEB大湊神社」では「蒙古・高句麗」説を出していましたが、柳田國男先生はこれに異を唱えていました。
これらは「モウ」「ガモウ」などと同じく、お化けの声として話されていたものに端を発するのではないかと。
心霊スポットとして騒がれるのもさもありなん。

いろいろ調べてみた所、この鳥居の先の所で「モックリコックリ」に対して矢を放った場所とされているようで、毎年の祭りの際にはこちらから神事をされる場所だそうです。

納得できたような釈然としないような奇妙な気分を味わいつつこの記事を書いています。


雄島
場所:福井県坂井市三国町安島


より大きな地図で 黒猫による福井県妖怪・伝承地図 を表示

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無題

  • posted at:2012-10-27 01:11
  • written by:ニシヒサ
こんばんは。東尋坊からの神様。たしかに、オカルト的なものを感じざるを得ませんね。しかし、そんな雰囲気さえも、鳥居があるとやはり神聖なものに見えてしまうのは、そこが実際に神聖な場所だからなんでしょうね。とても興味深い記事でした。ありがとうございます。

もう一つ引っかっている事

  • posted at:2012-10-27 10:39
  • written by:黒猫
オカルト的、という見方でなら実はもう一つ引っかかっている点があるのです。
それは祭神についてなのです。
事代主神と少彦名の他、五柱の神様が祭られているのですが、少彦名といえば波の彼方から来訪し国作りを手伝った後、また粟島から常世の国へ帰っていく神様です。
つまりこの世と海の彼方にある常世の国を繋ぐという神様でもある訳です。
粟島から常世の国に帰っていくという故事から、淡島系の神社の祭神でもある訳で、海の小島にある神社の祭神としては良く見かける神様なのですが・・・やはり喉の奥に引っかるような印象を受けます。

プロフィール

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黒猫
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自己紹介:
妖怪と酒を愛する一男一女の父。
昨今、文献漁りも行っているが、昔の人の書が達筆すぎて苦心中

 

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