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今回は八大竜王信仰という事ですが、この地に特に伝承が残されて云う訳ではありません。
鶴林寺跡を訪ねたついでに、畿内の生駒山山頂近くにある八大竜王信仰の聖地とも云われる龍岳院にも寄ってきました。

Ryuugakuin03.jpg


場所は本当に生駒山の山頂間近にあります。
Ryuugakuin01.jpg
直ぐ近くからこのように山頂にある電波塔も見える距離です。

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道路脇にあった生駒山の山頂近辺の地図

地図に従い歩いていくと、すぐに分かりました。
Ryuugakuin03.jpg Ryuugakuin04.jpg
龍岳院の鳥居と由緒書き


大和八大龍王の由来

竜神崇拝の信仰で原始的信仰の一つでもあり仏教にも早くから取り入れられ仏教を守護するものとして考えられてきました。
当山大和八大龍王は「生駒市誌」にも記されているように山岳宗教すなわち修験道の発祥地で西暦六百五十八年頃、鬼取山の地名の如く役小角が前鬼、後鬼の二賊を捕縛し改心させ義覚、義賢の二僧にし行者の道に導き大峰山に同行させたとのいわれがある聖地で平安時代に祀られたといわれる
当山、生駒山頂大和八大龍王では弘法大師や弟子隆尊又は最澄も修行をおこない真言密教をひろめ明治時代までは「上山」(じょうさん)と俗称され、旱天には雨乞いの祈願行事がつずき民衆に尊ばれ鶴林寺の奥の院の役目をなし崇拝されてきた。
当龍岳院御本尊十一面観世音菩薩は弘法大師が各地修行中に光輝く当山にひかれ二十一日間の修行をおこなった時祀られ、ご神水は錫杖(しゃくじょう)の柄で湧出されたといわれ今もなおこんこんと湧き続いています。


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社殿と由緒書きにあった弘法大師が錫杖の柄で突くと湧き出してきたと伝えられている泉。
山頂に湧き水が出ているということ自体、少し不思議な感じがします。

Ryuugakuin05.jpg
境内の脇にあった社務所と思われる建物。
龍が巻きついた意匠が施された鳥居があり、ちょっと目が惹かれました。

日本はずっと農耕が社会の基盤にありましたので、農業用水の確保は死活問題であり、大阪にも当然の事ながら水利に由来する民話が随所に残されています。
古くから栄えた大阪、奈良の県境に位置するこの生駒山という場所は、境界に位置する最も身近に天上世界との繋がりを意識させる土地であった場所であり、故に天上の存在にたいして雨乞い祈願が盛んに行われる事になったのでしょう。


<<関連エントリー>>
鬼(前鬼・後鬼)-奈良県生駒市・鶴林寺跡-

鬼取山 大和八大龍王 龍岳院
場所:奈良県生駒市鬼取町663


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妖怪と酒を愛する一男一女の父。
昨今、文献漁りも行っているが、昔の人の書が達筆すぎて苦心中

 

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