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大蛇-桃ヶ池公園-

同郡南田辺村ニアリ 所伝ニ言ヘリ昔此池ニ大蛇有リテ人民ノ愁アリシ時聖徳太子人ヲ使メ池ニ入シム 淵底深ト伝漸々脛ニ及ンテ易ク退治シテ愁ヲ止シム 因テ之ヲ号ス
-摂陽群談 脛池より-
momogaike17.jpg 

桃ヶ池にまつわる伝説として、「桃ヶ池に棲んでいた大蛇を聖徳太子が退治した」という内容が伝えられている。
その際、股ヶ池浮島に穴を掘り大蛇の死体を埋葬したが、その後も怪異が続くというので霊を沈めるため「おろち塚」が作られ、昭和初期まで残っていたとされる。
また桃ヶ池公園に隣接して設置されている「股ヶ池明神」は、はるかに後の天明年間に角田某という人物が、夢に出た蛇霊を奉るために、おろち塚の北1丁のの位置に丸高竜王、丸長竜王として祭ったことが起源と伝わる。
これら伝承を信じるならば、おろち塚は股ヶ池明神の南に109m(1丁=60間=109m)にあったということになる。
おろち塚の位置=埋葬した浮島かははっきりしないが、現在地元で「蛇島」と呼ばれている中央の島がその場である可能性が高い。
-ウィキペディアより-


「摂陽群談」は、早稲田大学古典籍総合データベースにHtml、pdfの形で収められていますので、原文を確認してみたい方は一度ご覧になってみてください。
巻之四、池ノ部に「脛池」として記されています。
「摂陽群談」は読みやすいのでありがたい古文書です。それでも上の書き写しにも一部怪しい箇所が…

ネットや書物等で下調べをして、上記の様な事が書かれていた桃ヶ池公園。
以前から車で何度か前を通っていたので、場所は直ぐに思いあたっていたのですが、自宅から離れていることもあり、なかなか脚を運ぶ事ができませんでした。
ですが、大阪が梅雨に入る直前の平成22年6月6日に、天王寺動物園に遊びに行ったついでに娘と一緒に少し脚を伸ばして桃ヶ池公園まで行ってまいりました。

股ヶ池明神
まずは桃ヶ池公園に隣接してあるとされている股ヶ池明神へ。
ただ行ってみると公園の一部に社があるという感じです。

股ヶ池の説明書き 股ヶ池明神前にあった、股ヶ池の説明書き。

momogaike07.jpg momogaike08.jpg

momogaike09.jpg股ヶ池明神の社。
下の写真を見れば一番わかりやすいですが、やはり巳(蛇)が祀られています。

momogaike06.jpg momogaike10.jpg
(左)
股ヶ池明神傍にあった小祠。
こちらにも蛇が。
(右)
池の名称についていろいろな由来が書かれてあります。

momogaike12.jpg momogaike13.jpg
 momogaike14.jpg
(左)股ヶ池明神にあった謎の石像。いったい何なのでしょうね?道祖神?
(右)(下)同じく股ヶ池明神にあった石碑。
(右)おせき大神、(下)豊姫大神・松天龍大神とは彫られているものの由来は不明。

momogaike16.jpg股ヶ池明神 略記
摂陽群談に書かれているものとは、また違った伝承が記されています。
左の方に摂陽群談の記載内容も載せられています。

momogaike18.jpg
股ヶ池明神から見た「蛇島」。 訪ねていった6月は蓮で水面がいっぱいでした。

momogaike04.jpg momogaike02.jpg
momogaike03.jpg
蛇島の直ぐ近くまで来てみました。
でも、島まで3メートル程離れています…。
昔ならともかく、大人になった今では飛び越えて島に上陸!などというマネは、子どもの手前もあり出来ませんでした。

momogaike01.jpg
訪問した日は良い天気で、かなりの数の子どもたちが股ヶ池で遊んでいました。
何をしているのか聞いてみたら、亀を取っている、とのこと。
大蛇に食べられても知らないよ~、と中の人は心の中だけで忠告していましたとさ。


桃ヶ池公園
場所:大阪市阿倍野区桃ヶ池町1丁目

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無題

  • posted at:2013-10-20 09:43
  • written by:地元住民
謎の石像は、狸を祀ったものですね
建物の中にも、狸か狐を祀ったらしきものがあり、狸の小さな像があります。
江戸時代や明治くらいには各地で地元の狸や狐を名前付けて祀った例があり、
ここでもらしきものが祀られてるってわけです。
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昨今、文献漁りも行っているが、昔の人の書が達筆すぎて苦心中

 

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