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雁塔物語-四条畷市・雁塚-

拍手と共にコメントを寄せていただいている方々、ありがとうございます。
実はこの所、ブログのタイトルに大阪と銘打っているにも関わらず、大阪の話を全然載せいてないね、等と妻に詰られておりまして・・・
という訳ではありませんが、大阪、四条畷市の伝承地のご紹介。






こちらに伝えられる民話は四条畷市のホームページでも見ることが出来ます。

雁塔[がんとう]物語
 戦国時代初頭の文明年間という時代のことです。ある冬の初め、一人の猟師が 雄の雁[がん]を射止めました。ところが不思議なことに首がどこにも見当たりません。おかしなこともあるものだなと思いながら、それも日がたつうちにいつしか忘れていきました。
 そして春も近づいたある日、猟師は再び一羽の雁を射止めました。拾い上げてみると痩せ衰えた雌の雁で、翼の下になんと雁の首を抱えているではありませんか。
 猟師は冬の初めに射とめた首のない雄雁のことを思い出しました。この二羽は夫婦だったのか・・・。俺の矢に倒れた雄雁の首を翼の下で温め続け、こんなに痩せ衰えるまで悲しみ続けてきたにちがいない。その 雌雁まで手にかけるとは・・・!
 猟師は雁の夫婦の情愛の深さに身もだえして泣き崩れました。それから弓矢を折って仏門に入り、小さな菩提石[ぼだいせき]を立て、線香や花を絶やさなかったといいます。
 これを伝え聞いた里人の篤志者[とくししゃ]がこの美しい夫婦愛を伝え残そうと、寛延[かんえん]二年(1749)、牌石[ばいせき]を建てました。
 これが現在、市消防署北側の空き地に祀られている雁塚[がんづか]です。120センチほどの牌型石塔[ばいがたせきとう]の正面に、「鴈塔」、 左側面にいわれを記した165文字の漢字が刻まれています。

この雁塚にまつわるお話は「河内名所図絵 後篇下」(6巻)でも読むことが出来ます。

雁塚
中野村 田園の中にあり 寛延二年 寺尾氏石標を建てる
傳云 文明の頃この里に狩人ありて郊原に出て一朝 雄鳥の鴈を射る
即 それを見るに頭(かしら)なし
狩人大いに怪しみ奇也とす
其後 一歳(ひととせ)過ぎて 又この野に狩するに此度は雌鳥の鴈を射て捕ふ
翼の中を見るに初めに射捕りし雄鳥の首(かしら)を抱きて死す
猟人これを考ふるに一とせ前の雄とりの首はかれが夫鳥の首なり
恩愛執着の深きを感じて大いに涕哭(ていこく)し 忽出家して雌雄の鴈の為に菩提を弔ひ経を誦して仏門に帰する事大かたならず
かの雌雄をこゝに籠(こめ)蔵(おさめ)て鴈塚とよぶ
近年その旨趣を石に鐫(えり)て碑を立この因縁を世にしらしむ事となりぬ

適当に改行させてもらっています。

さて、現地の様子です。

四条畷市のHPで書かれている通り、四条畷市消防署のすぐ北側にあります。


正面は水路になっていましたので、水路越しに。
6月の朝9時過ぎの時間帯では逆光になってしまい、写真写りがちょっと残念な感じに。


水路を渡って近づいてみました。


現地案内板

まこと夫婦の愛を説く鴈塔婆
 文明年間一人の猟師が雌雁を、そして数旬後、首を抱いた雄雁を射落とした。夫婦の愛の姿に、胸をつまらせた猟師は弓矢をおり、雁の霊を弔ったという。

さて雁という鳥は狩猟の対象として古くから日常的に接してきたこともさることながら、生涯相手を替えず、万が一、相手が死んでも残された一羽は死ぬまで新しい相手を迎え入れないと言われる鳥、としても知られています。
特にお隣の国韓国では、結婚式の飾りつけ等でも人気のある鳥のようですね。
こういった鳥は、鳥類の世界では少数派に属するのだそうですね。

この雁塚という碑及び物語。
実は比較的近い東成区にも類話が残されています。
そちらにも足を運んでいますので次の機会にでもご紹介したいと思います。


雁塚
場所:四條畷市大字中野596番地1号 四条畷市消防署北側

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プロフィール

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黒猫
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自己紹介:
妖怪と酒を愛する一男一女の父。
昨今、文献漁りも行っているが、昔の人の書が達筆すぎて苦心中

 

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