忍者ブログ

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

平成24年のゴールデンウィークに行った、かみさんの実家から訪問した妖怪伝承地2箇所目は日野川上流にあるカワコ淵です。

kawakobuchi02.jpg


 国土交通省 中国地方整備局 日野川河川事務所のHPに以下の話が記載されています。

カワコ淵
 しょうごの淵、弘法が淵にならび、現在の日野川で大きい淵である。
昔、光明寺の和尚さんに退治された河童伝説がある。

map_kawakofuchi_02.gif


 これだけでは何のことか分かりませんので、もう一つ引用。

光明寺
光明寺近くの淵(カワコ淵)にいたずら者の河童がいた。寺の和尚さんは、河童に二度と悪さをしないよう説教し、大岩に河童の像を刻んで神通力を奪った。河童は、像を消そうとしたがかなわず、逃げていった。


 これでも味気有りませんね。
 もう少し物語として記載されているものがないかと調べてみると、鳥取県Kid'sサイトというところでお話が載せられていました。

【昔話】光明寺のカッパ
 むかし、日野町黒坂の光明寺の近くの「カワコふち」にカッパが住んでいました。このカッパは、とてもいたずら好きで、すぐそばの道を通る人や馬をときどき川の中に引きずりこんではおもしろがっていました。
 カッパのいたずらがあんまりひどいので、和尚さんは、「おめえはいつも悪さして、今日という今日はゆるさん!」とついに怒りました。カッパは「もう悪いことはしません。どうかこらえてください」と泣いてあやまりました。和尚さんは、「では、わしがおまえの姿をあの岩にほっておく。それが消えてなくなるまではぜったいにふちから出てきたらいけんぞ」と言いました。カッパは仕方なく頭をさげおとなしくしていましたが、ある晩、こっそり岩に登り、自分の姿をけそうとしました。しかし、岩にほったものが簡単にきえるわけがありません。とうとうカッパはあきらめて、どこか遠くに逃げていきました。
 このカッパの姿をきざんだ岩は今でも残っており、「カワコ岩」と呼(よ)ばれています。
 カワコ・・・カッパの別の呼びかた


竜王滝からは車であれば比較的近くですので、そちらを訪ねた足で寄ってきました。
日野川河川事務所のHPに掲載されていた地図を頼りに現地に向かいます。

kawakobuchi05.jpg
こちらが地図上で赤丸で囲まれている中心にある橋「新黒坂橋」。
日野川河川事務所のHPに掲載されていた地図を見る限りではこの橋の付近がカワコ淵と呼ばれているのでしょう。

kawakobuchi01.jpg
下流側

kawakobuchi02.jpg
そのアップ。
淵というより瀬という感じを受けます。

kawakobuchi03.jpg
一方の上流側
こちらは砂防ダムと思しきモノがあるという事もあり、現在でも淵という趣です。

この後、本来であれば光明寺にも立ち寄りたかったのですが早朝6時という事もあり、そちらに訪ねていく事は見送る事にしました。
また機会があれば立ち寄って見たいと思います。

カワコ淵
場所:鳥取県日野郡日野町黒坂 新黒坂橋近辺


より大きな地図で 黒猫による鳥取県妖怪・伝承地地図 を表示

拍手[0回]

PR
Name
Title
Mail
URL
Comment
Pass
Pictgram
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字

 

プロフィール

HN:
黒猫
性別:
男性
趣味:
自己紹介:
妖怪と酒を愛する一男一女の父。
昨今、文献漁りも行っているが、昔の人の書が達筆すぎて苦心中

 

最新コメント

[10/26 NONAME]
[05/06 yucca]
[04/05 ローズ]
[01/09 エッさん]
[11/15 黒猫]

 

ブログ内検索

 

カウンター

 

バーコード

 

アクセス解析