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和歌山県を旅行していた時に気が向いて立ち寄った潮御崎神社について、ちょっと覚書程度にでも。
というのも、本当に気が向いて立ち寄っただけなので、何も下調べしていなかったので面白そうな場所が近辺に数多くあるにも関らず、一つも写真に収めていないという有様なのです。
ブログに記事掲載するのも躊躇っていたのですが、折角なので撮ってある写真だけでも掲載して私自身が次回に行く時の覚書にでもさせて頂きます。

Shionomisaki_jinjya07.jpg


まずは現地の写真でも。

場所は、本州最南端に位置する潮岬灯台の直ぐそばにあります。
塩の岬灯台を右手に曲がって行くと潮御崎神社に辿りつけます。

Shionomisaki_jinjya02.jpg
潮岬灯台。
灯台に登ることもできるようですが、この日この場所にやってきたのが5時頃であったため既に門は閉じられていました。
灯台を目当てに行く方は、9:00~16:00の間に訪ねるようにして下さいね。

Shionomisaki_jinjya03.jpg
灯台の直ぐ右手にある「潮御崎神社」と書かれた碑。
この神社の名前は「潮岬」ではなく、「潮御崎」なんですね。
写真に写っているのは同行していた私の弟と息子。

Shionomisaki_jinjya01.jpg
その脇にあった花山法皇と白河天皇の歌碑。

花山法皇御製
ココニマス 神ニ手向ヶノ 幣帛ナレヤ 潮ノ御崎ニ 寄スル白波

白河天皇御製
アナウレシ 難波ノ宮ノ コト問ワン 潮ノ御崎ノ 御綱柏ニ


Shionomisaki_jinjya04.jpg
それにしても神社にいく途中にあった民家(ひょっとしたら関係者の家でしょうか?)の石塀の厚さに驚かされます。
1m程はあったのではないでしょうか?これは潮御崎神社も全く同じ(むしろもっと分厚かったかも)でした。
ひょっとしたら元々の地面を掘り下げて作ったのかもしれません。
おそらく風に対する対策なのでしょう。

Shionomisaki_jinjya05.jpg
潮御崎神社に続く道。
弟と母、息子が前を行きます。

Shionomisaki_jinjya06.jpg
鳥居

Shionomisaki_jinjya07.jpg
潮御崎神社の社殿

Shionomisaki_jinjya08.jpg
拝殿を通して本殿も見えます。

Shionomisaki_jinjya09.jpg
拝殿に張られていた案内紙。

潮御崎神社
祭神 少彦名命「スクナヒコナノミコト」
信仰 海神・航海・漁業・農業・医術医薬・厄祓いの神様トシテ
由緒 記紀ニ云ク『大国主命、少彦名命ト中津国終始シテ後熊野ノ岬ヨリ常世ノ国ニ戻リ給フ』ト。十二代景行天皇二十八年、当地静之窟ニ少彦名命を始メテ勧請祭祀ヲ始メタト伝エル


普通の紙に書かれてあるものを濡れないようにビニールで覆ったもののようです。
祭神は少彦名命とのことです。
海にあるこのような島などに少彦名命を祀られるのは、常世の国から粟島にやってきたと神話で語られる内容の事もあり、日本各地で随所に見られます。
ここで後から触れる「静之窟」について書かれていたのに気がついたのですが、境内にそれらしきものは見えず。
そのまま散策したのですが、失敗でした・・・とはいえこの時には他に手がかりもなかったのでどうしようもなかったのではありますが。

境内を散策した後、境内に入る直ぐ脇から左手に伸びている道らしきものがあることに気がつきました。
案内板も何も有りませんでしたが、それなりに人の通った形跡があったので何となく先に行ってみると、途中からは柵が設けられてあったりしましたので道であったことがわかりました。
そして突き当りには展望スペースのようなものが設けられてあり、太平洋を一望する事が出来るようになっていました。
Shionomisaki_jinjya10.jpg
私が訪ねたときにはごらんのような生憎の空模様でしたが、素晴らしい景観でした。
訪問する機会があれば、是非こちらにも足を向ける事をお勧めします。

と、それなりに満足してこの地を後にしたのですが、帰宅後調べてみるといろいろ面白い事があるのがわかってきました。
まずは由緒等について「和歌山県神社庁」のHPの「潮御崎神社」のページを見てみると、以下のような記述があります。

 記紀にいう当地御崎は、少彦名命熊野御崎より常世国に渡り給うたという聖地で、景行天皇二十八(九八)年御崎の「静之窟」内に少彦名命を勧請したのに始り、その後潮崎安磨「静之峯」に遷座した。
しかし、貞観十二(八七一)年五月に潮崎安守は、さらに「潮見の端」へ遷座したと伝えられる。
 また、当社は貞観十七(八七五)年十月の三代実録にみえる三前神で神位従五位下に敍せられたという。
江戸時代は御崎大明神社とか御崎明神といわれ、また周参見より下田原に至る十八ヵ浦の総産土神として崇敬されていた。
 さらに当社には既に寛永十四(一六三七)年の古文書にも見られる十八ヵ浦の鰹漁の船主・船頭が毎年旧正月・五月・九月の十八日に潮御崎神社に集り神官の立会で鰹漁に関する規約を確め、海上安全豊漁祈願を重ねる岬会合「鰹漁に関する約束ごと」を戦前まで行ってきた。
 当社の両部神道による本地仏が観音であったことから潮御崎大明神とか御崎観音ともいわれ西国巡礼者からも敬われた。
明治初(一八六八)年社名を潮御崎神社に改称、同二年境内地を灯台建設のために日本政府より求められて、旧社地といわれる現在の地、静之峰に遷宮した。
同六年四月村社となる。
同三十一年六月社殿の改築、同四十年四月神饌幣帛料供進社に指定される。
昭和五十八年社殿大修理が十月で終了する。
(例祭)本州最南端に鎮座する潮御崎神社の秋の例祭には氏子による獅子舞が奉納され、また太平洋を臨む広々とした望楼の芝生で舞う獅子舞は勇壮華麗である。
 祭典準備は宵宮の午前中行われる。
本殿各境内社、大鳥居の注連縄の張り替え、幟立て等から始まる。
この準備作業は当番組が受持つことになっている。
 宵宮祭は現在では午後三時半頃より潮岬区代表区長、宮総代、当番組実行委員長、各区長が神前に参列して斎行する。
午後六時半頃御宿である潮岬公民館により高張提灯行列を先頭に屋台、獅子舞連中の行列が出発する。
午後七時頃より神前にて獅子舞を奉納する。
舞曲は幣の舞、神宮の舞、神明讃、剣舞、乱獅子、花掛り、扇の舞、天狗の舞となっている。
奉納後は宮司宅、高松寺境内に獅子舞を披露し宵宮祭行事を終える。
 例祭日は午前七時屋台を先頭に獅子舞連中、代表区長をはじめ各役員一同整然と列を成して御宿を出発し渡御する。
神社到着後、獅子舞奉納開始と共に役員関係者が参列して神前にて例祭を斎行する。
当日は子供屋台も出てにぎわう。
獅子舞連中は神社奉納後、宮司宅、漁港、黒島戎神社、望楼の芝広場にて獅子舞を回し後各集落要所と新築家屋の屋固め幣の舞を行い、昼過ぎ一旦高松寺に集合、先祖の佛前に獅子舞を披露する。
後「にぎやかし連」との練り合いの余興があり終了。
後また順次新築家屋固めに廻りこの日の行事を終える。
翌十九日は、午前七時御宿を出て新築家屋固め幣の舞をして全行事が終了し、例年所定の場所に於て最後の獅子舞を披露し、午後九時頃板元頭に出迎えられて宿に帰り座払いにて慰労を受け例祭行事を全て終える。
 平成十六年より十月十八日の例大祭に先駆けて、獅子舞参加者達の便宜上、体育の日の休日を入れた三連休を当ててきた。


社殿に張られていた案内書きにも出ていました「静之窟」についても触れられています。
もともとは「静之窟」という所で少彦名命を勧請したのが始まりのようですね。
調べてみた所まだ現存しているようで、参道脇から伸びていく道から海岸線へ降りていくとその洞窟まで辿りつく事も出来るようです。
また、潮が満ちていると奥までいくことが出来ないそうなのですが、最奥には祭祀を行うような空間まであるのだとか。
行ってみて直接この目で見てみたかったものですね。次回には干潮の時間帯まで調べた上で足を運んでみたいものです。

また、「潮御崎神社」(正確にはそうなるのは明治初年の改称からではありますが)は和歌山県神社庁の記述によれば、静之窟から静之峯へ遷座され、貞観12年 (871)には潮見の端へ遷座しましたが、明治2年に潮岬灯台建設のため再び旧地静之峯へ遷座し、明治31年社殿を改築して今日に至ったのことですが、江戸時代まで位置していた潮見の端近辺にはいまでもこの神社の社領として「高塚の森」といわれる森が残されています。
この地は今でも神域として基本的には禁足地なのだそうですが、この森の中には巨石遺跡があることで知られているのだそうです。
何らかの祭祀を執り行ったの跡ではないかとか、古墳の跡だという言い伝えもあるそうなのですが、真実は今も謎とのこと。
北岡賢二という方はこの場を古代の祭祀場であったと考え、わけても太陽祭祀が執り行われていたのではないか、との説を取られているようです。(謎の巨石遺跡「高塚の森」-太陽祭祀遺跡研究序論-)

上でも触れましたが基本的には禁足地との事ですが、宮司さんに許可を頂いたりすることも出来るようですし、地元の団体でこの遺跡まで案内をされているところもあるようですので、ここもまた機会があれば直接見てみたいものですね。


潮御崎神社
場所:東牟婁郡串本町潮岬2878番地

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昨今、文献漁りも行っているが、昔の人の書が達筆すぎて苦心中

 

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