水辺の妖怪を考えていく上での殺牛殺馬祭祀に興味を持ち調べてみたところ、吹田市にある「千里南公園」内にある牛ヶ首池にもそのような伝承が残っていることが分かりました。
実は牛ヶ首池には、二つの異なる伝承が残されています。
一つは、雨請にあたって故意に龍神を怒らせるため、牛の生首をこの池に投げ込んだ、というもので、もう一つは、明治初年に疫病で死んだ牛を投げこんだためこの名前が付けられた、というものです。
後者は「千里ニュータウンのむかしのはなし」に掲載されていますが、享保十九年(1734年)に「牛ヶ首池」の名で佐井寺村の用水池となっている記録もあるので、新しく創作されたものではないかと思われます。
とはいえ、この地には牛鬼が出るなどという、妖怪に結びつく話は聞きません。
現在のところ祭祀の伝承がある、という域を出ませんが、何処で繋がるとも分かりませんし、足を運んできました。
この日は公園の南西角にある入り口から入りました。
結構広い池で、池の北東は釣り堀となっているようです。
訪ねたのは2011年7月17日。
水は緑色になっていました。
かなり整備されている公園と池でした。
牛ヶ首池という名前に首を傾げる人もいるのでしょうが、その由来に思いを寄せる人は殆どいないでしょう。
<<関連エントリー>>
殺牛殺馬祭祀-兵庫県西宮市・高座岩-
殺牛殺馬祭祀-箕面の滝-
牛鬼及び殺牛殺馬祭祀-和歌山県西牟婁郡・牛屋谷の滝-
牛ヶ首池
場所:大阪府吹田市津雲台1丁目 千里南公園内
[10回]
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実は牛ヶ首池には、二つの異なる伝承が残されています。
一つは、雨請にあたって故意に龍神を怒らせるため、牛の生首をこの池に投げ込んだ、というもので、もう一つは、明治初年に疫病で死んだ牛を投げこんだためこの名前が付けられた、というものです。
後者は「千里ニュータウンのむかしのはなし」に掲載されていますが、享保十九年(1734年)に「牛ヶ首池」の名で佐井寺村の用水池となっている記録もあるので、新しく創作されたものではないかと思われます。
とはいえ、この地には牛鬼が出るなどという、妖怪に結びつく話は聞きません。
現在のところ祭祀の伝承がある、という域を出ませんが、何処で繋がるとも分かりませんし、足を運んできました。
この日は公園の南西角にある入り口から入りました。
結構広い池で、池の北東は釣り堀となっているようです。
訪ねたのは2011年7月17日。
水は緑色になっていました。
かなり整備されている公園と池でした。
牛ヶ首池という名前に首を傾げる人もいるのでしょうが、その由来に思いを寄せる人は殆どいないでしょう。
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