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大阪市内に棲む黒猫が、大阪近辺の妖怪や民話の伝わる土地を訪ね歩いた記録です。 ツイッターで更新のお知らせをできるようにしています。 @youkai_kuroneko
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猪名川・五月山一帯に伝わるという九頭竜伝承については、
九頭竜-九頭竜権現社-
を参照して下さい。
この神社には、何故此処に九頭竜が祀られているのか、何らかの伝承が無いものか探してみたのですが見つからず、ただ九頭竜を祀る神社であるという話が残っているようです。
また、かつては池田城の一角であったいわれ、この九頭竜神社のすぐ東側の道がかつての堀跡ではないかと推測されているようです。
となれば池田城の主であった池田氏が祀ったのでしょうが、九頭竜伝承は源満仲、後の多田氏の伝承です。
池田氏と多田氏の間で縁故関係があったのでしょうか。
何らかの案内でもないと非常に判りにくい場所にあります。
右に見える壁が、池田中学校のものです。池田中学校を目印にすると良いと思います。
そして、この道がかつては池田城の堀跡と推測されている道です。
鳥居
九頭竜神社の碑。
正直なところ、これが無いと九頭竜神社かどうか分からないところでした。
一応、本殿かな。
摂末社
<<関連エントリー>>
九頭竜-九頭竜権現社-
九頭竜-兵庫県川西市・九頭の社-
九頭竜-兵庫県川西市・小戸神社 末社-
九頭竜-兵庫県尼崎市・久々知須佐男神社-
九頭竜神社
場所:大阪府池田市建石町
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おまけ:
九頭竜神社を探している時に、興味深いものを見つけました
それがこちら「星の社」
鳥居
社
案内板
星の宮の由来
星の宮は、五月山のふもとにある穴織宮伊居太神社の末社(御旅所)で、星の大神を祀っています。
その昔、仁徳天皇の御世、わが国に織物の技術がなかった頃、中国大陸から漢織・呉織の両姫がこの地に渡って来られ、綾錦(絹の織物)を夜おそくまで灯りもつけず機を織っていると、多くの星が天から降りて来て織殿を真昼のように明るく照らしてくれたので、灯りをつける必要がなく機織ができたといわれています。こうしたことから「星の御門」と称されています。
そこで、星の宮を建てて、織殿を照らした星たちを「明星大神」とし申し上げてお祀りしています。
その後、度重なる兵乱に遭いお社は消失してしまいました。寛正四年(一四六三)に池田城主 筑後守勝正が伊居太神社本殿と末社を再建されています。
その後も焼失・再建を繰り返しましたが、村人の信仰が厚いことから「日月清明 五穀豊穣 天下泰平 萬人安全」でありますようにと願ってこのお社が再建されました。現在のお社は明治初期の建物であろうと推測されます。
現在、建石町町内会がお社をお守りし、毎年十月二十七日星の宮例祭が行われています。
色てるや 星の御門の 梅の花 止丸「俳諧服絹」
平成十八年三月吉日 建石町町内会
そう云えば、この猪名川・五月山一帯の九頭竜伝説の伝承地を訪ねてみると、不思議とその直ぐ近くに天上世界と関わりのある伝承が残されている事に気付かされます。
こと、この一帯の九頭竜伝説で語られる竜は、水神としてだけではなく、天より天下った存在、私見を述べれば隕石がかつて降ったことを暗喩しているのか、とも思えてきます。
これについては後日、書き綴ってみようと思います。
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