西宮市は黒猫が学生時代を過ごした土地であり、未だに両親が住んでいる土地でもあります。
西宮市のHPには、西宮市にまつわる民話がまとめられており、実家へ行きがてらあちらこちらに寄っているのですが、今回はがたろう(=河童の別称)が出たという富倉川を訪ねてきました。
参照したのは「富倉川(ふくらがわ)のがたろう」という話です。
[2回]
しかし、西宮に住んでいたにも関わらず恥ずかしながら富倉川の位置が分かりませんでした。
そこでいろいろ調べてみると、武庫川から百間樋から引き込んだ水を百間樋川と富倉川に分かれていて、171号線で津門川に合流する、という事が分かりました。
それが分かれば、元住んでいた町ですので大体の位置は分かります。
しかし、今度は逆に現在の川の様子では、とてもでは有りませんが河童が出てきそうな河川ではありません。
もっとも、昔の川の様相が今と全く異なる事も多いということもわきまえています。
何故こんな川に河童の話が?とかつての流域などを調べてみました。
そして、ようやくかつては富倉川は阪急西宮北口駅の南側まであった記録に突き当たり…って、よくよく見れば民話のほうにもしっかりそのように書いてありました。
要するに現在の津門川と呼ばれる川の中ほどまでかつては富倉川と呼ばれていたようです。
とりあえず、下調べはこの程度にして現地へ足を運んでみました。
まずは現在の富倉川
これは門戸厄神駅近辺で写したものです。
川には違いがありませんが…かなり川幅は狭いです。
2~3m程度でしょうか?
ここで一度道路の下に潜ります。
現在はここから南は津門川と呼ばれています。
津門川
フナやコイが泳いでいるのも見えます
西宮北口駅の少し北側でこのように蛇行しています。
少し段差の付けられている箇所もありました
西宮北口の南側
津門川はさらに整備されています。
現在の富倉川・津門川ではかつての姿を想像する事は出来ません。
西宮北口の近辺で蛇行している箇所や、瀬のようにしてある箇所はあり、昔はその近辺が淵などになっていた可能性もあるかとは思いますが、想像の域を超えません。
ただ、よくよく考えてみればこのあたりは西宮にあった西宮最大の被差別部落であった
芝村が位置していた土地です。
現在でこそ、西宮の中でも最も活気のある地域の一つと言っても良い場所だとは思いますが、かつてあったその辺りの事情が、がたろうの話になって行ったのではないか、とも考えられますが…これも想像の域を出ない話です。
これは現在の西宮北口駅の南側の風景
富倉川から津門川にかけて
場所:兵庫県西宮市 阪急西宮北口駅から門戸厄神駅近辺
津門川(旧富倉川)
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現:富倉川
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