かみさんの実家を拠点とした伝承地めぐり、次は前回紹介した
カワコ淵と同じく日野川流域にある弘法が淵のご紹介です。
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国土交通省 中国地方整備局 日野川河川事務所のHPに以下の話が記載されています。
弘法が淵
一反の歩危(ぼけ)にあるカワコ淵には、人間に悪さをする河童が住んでいた。そこに通りかかった弘法大師が岩に念仏を書いて、河童の力を奪い淵から追い出した。それからその淵は「弘法が淵」と呼ばれるようになった。
一般国道181号沿いの右岸。むかしは難所であった道であるが、現在は道路整備により向上している。そのため淵は浅くなっていますが、河童がでるかもしれません。
昔、弘法大師によりこの淵に住む河童が退治された伝説がある。
こちらも、もともとはカワコ淵と呼ばれていたようです。
この直ぐ前に訪ねたカワコ淵から日野川に沿って地図を頼りに下流へ向かいます。しかし、土地勘が無いので、地名と地形、併走するJR伯備線がこの淵の直ぐ近くで「白尾トンネル」という所に入っていく、という情報を元に場所を探します。
が、車を走らせながら現在何という名前の土地なのかを車の外を流れる情報から判別する事は中々に難しく、地形とJRのトンネルだけが頼りという有様でした。
それでも何とか目的地を見つけることに成功。
車を降りて付近の散策を始めます。
こちらが目印になった白尾トンネル。
日野川河川事務所のHPに掲載されていた地図では分かりませんでしたが、鉱山の積み下ろしがこのトンネルの直ぐ傍で行われていたと思われる設備がありました。設備は相当に古かったのですが現在使われているものかどうかは分かりません。
日野川のすぐ脇を国道181号線が通っています。昔は難所であった事が容易に想像できる風景ですね。
この写真真ん中あたりに、弘法大師が念仏を彫った岩も残されています。
一番左手にあるのが、伝承に語られる念仏の彫られた岩でしょうか?
現在では一部しか判読するのは難しいです。
こんな道端にあります。
国道181号線は交通量はそれなりですが、道行く車は結構スピードを出しているので怖いものがあります。
弘法大師が彫ったとされる岩の、直ぐ目の前を流れる日野川の様子。
ここが弘法が淵で間違いないでしょう。
かつてと比較すると浅くなったと言われているようですが、それでも淵として存在感があります。
上流側
蛇行する少し先には、このような小さなダムもあります。
下流側
実は弘法が淵のすぐ下流、次の淵を相見が淵と呼ぶのだそうですが、そちらにもこのような話が伝わっているそうです。出典は上と同じく、
国土交通省 中国地方整備局 日野川河川事務所のHP。
相見が淵(ハンザケ伝説)
人間や家畜を襲う獰猛なハンザケ(大山椒魚)の話しを聞いた城主は、これを退治することにした。城主は木箱の中に入ってハンザケに近づき、激闘の末に見事退治することができた。
日野川左岸。現在、淵ではあるが、道路整備のせいか、少々浅くなっています。昔、ハンザケ(オオサンショウウオ)を退治した伝説がある。
181号線からこの淵を望む事は中々難しかったのですが、少しはなれたところからカメラの望遠を使用して撮影してみました。
少し分かり難いですね。
ちょっと手間だったけど、対岸まで渡って撮影すべきだったかなと反省。
次ぎこの近くに行く事があれば、写真だけでも収めてきたいなと思います。
弘法が淵、相見が淵
場所:鳥取県日野郡江府町一反 日野川流域
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