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七夕が近いので、交野近辺を中心に記事を起こしてみたいと思います。
まずその第一弾として、星田妙見宮こと小松神社のご紹介です。

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星田妙見宮とは大阪府交野市にある神社です。
正式には小松神社と言いますが、一般的には星田妙見宮として親しまれています。
歴史ある神社ですが、現在では住吉三神を祀る星田神社の境外摂社という扱いのようです。

創建は弘仁年間(810年~823年)。
交野には、当時この地域で修行をしていた弘法大師 空海が、獅子窟寺で法を修められたとき、その法力により天上より七曜の星(北斗七星のこと)が交野の地の三箇所に降ったとの降星伝説があります。
星田妙見宮はその内の一つを御神体として祀る神社です。
他の二箇所は同じく交野市にある「星の森」と「光林寺」であり、そちらにも天から降ってきた石が祀られています。
地図でこの三箇所をみると丁度三角形となりそれぞれの距離がおおよそ八丁(900m程度)となるので、「八丁三所」として呼ばれ古くからこの地域の名所になっていたようです。
ご祭神は天之御中主大神を主祭神とし、高皇産霊大神・神皇産霊大神を祀られています。

早速行って来ました。

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一の鳥居脇の星田妙見宮の案内と、石の馬の形をした歌の碑。

 名付く日 暮るる 交野の 桜狩り
  花に宿借る 天の川風
     「如願法師集」 

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こちらも歌の碑
 織女し
  船乗りすらし
        まそ鏡
   清き月夜に
    雲立ち渡る
      大伴家持  祥苑 書

古くから、歌人がいろいろな歌を詠んでいるいるようですね。

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入ってしばらく行った所の鳥居。
素晴らしく私好みの風景です。

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参道にあった案内板

わが国の隕石落下記録上、二番目に古いとされる弘仁七年(八一六)の星の降臨によって、この山の大部分が吹き飛ばされ、馬蹄型になっています。山を登りながら、当時の衝撃のすさまじさ、宇宙の神秘を感じて下さい。
※ 最古の記録は、七六四年 続日本書紀(日本天文史料 下巻 神田茂編)

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別の案内板

交野が原と余呉湖の羽衣伝説。
そして交野七夕伝説へ。

「ひとり仙女あり。この渓水に浴し逍する所、少年の戯れにその衣を密す。ゆえに帰る事能ず。遂に夫婦となりて後三年を経て飛び去る。ゆえに天川と号す。」
『曾丹集』(曾禰好忠の歌集、平安時代)

「織姫子孫、河内天の川にあり」
藤原顕昭(平安末期)の著書『袖中抄』(しょうちゅうしょう)は余呉海と題して七夕伝説を詠い、斯く結んでいる。

この地には七夕伝説の他、羽衣伝説も語られていたようですね。

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そしてここから登山開始。
急な階段は、30代後半のオヤジにはキツイ;;

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手水舎で手を清め、気合を入れて登山を開始します。

…ところが。
やっとのことで辿り着いたと思ったところ



Σ(゚Д゚)ガーン
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工事中;;

平成23年6月15日現在、拝殿へは行けないようになっていました。

社務所の人にお話を伺ったところ、平成23年4月から行っている補修工事で、6月中には終了する予定とのこと。
残念ですが諦めるしか有りません。

それなら、月が変わった頃に再度訪ねにきますね、ありがとうございました、と立ち去ろうとしたところ、社務所の人から初めてここに来るんですか、どこから来たの、とかいろいろ聞かれました。
一服がてら、いろいろお話をしていた所、少し時間がかかるけど山の裏手から磐座の所へ行けるよ、と教えて頂きました。

そこで手書き地図のコピーを頂き、御礼を述べてから意気揚々と磐座目指して再度出発する事に。

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かなりの急勾配を今度は下りて行きます。
写真では分かりにくいのですが、本当に勾配がきついのです。

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途中にある「登龍の滝」。
実は降星伝説を、当時隕石の落下があったとみる説が主流で、その落下地点と思われているのがこの近辺。
この山は、ここを中心として抉られた様な形をしています。

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妙見山の側を迂回して、

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こちらから入っていくようです。

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こちらからの道も中々険しい…ですが、結構楽しいものです。

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道中、境内摂末社もありました。

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本来の拝殿の直ぐ下に到着。
ステンレス製の階段が仮設されています。

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本来であれば見難いアングルからの磐座。逆に少し得した気分です。

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拝殿。
本来、こちらから磐座を拝みます。
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拝殿にあった案内板。

こちらの神社は、本殿は無く磐座の前に拝殿が直接ある形式の神社です。

ちなみにこの磐座は織女石と呼ばれ、七夕伝説と絡めて祀られています。
故に工事は6月中に終わらせなくてはならないのです。
七夕祭りのある7月には参拝客も増えると思いますし、一寸変わった所から見れましたので、今回は非常に楽しかったです。

交野市は降星伝説の他、もう少し山手には天より神々を乗せて来たという伝説を持つ天の岩舟と呼ばれる巨石を磐座とする磐船神社もある他、天上の世界からきたという伝承の多い地域です。

このブログでもこれから七夕にかけて、そのような伝承地を紹介していきたいと考えています。


小松神社(星田妙見宮)
場所:大阪府交野市星田9-60-1
公式HP(星田神社と星田妙見宮の公式ホームページ)

 

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昨今、文献漁りも行っているが、昔の人の書が達筆すぎて苦心中

 

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