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大阪市内に棲む黒猫が、大阪近辺の妖怪や民話の伝わる土地を訪ね歩いた記録です。 ツイッターで更新のお知らせをできるようにしています。 @youkai_kuroneko
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この延命寺近辺はその昔鬼住村(おにしみむら)と呼ばれており、父鬼に住むという男鬼の番となる女鬼が住んでいたと伝えられます。
鬼住村の山中には父鬼まで繋がるという穴があったと云われ、よくお互いに行き来していたのだとか。
周辺の人々にいろいろ悪さをしていたため、これを見かねたある男が弓矢を武器に女鬼に挑み、見事鬼を退治したということです。
この男の子孫がこの延命寺を中興した浄厳和尚だそうで、鬼を退治したという弓矢も寺宝として残されているそうです。
延命寺は、弘仁年間(810~823年)弘法大師 空海が一堂を建立し、自ら地蔵菩薩の像(北向き地蔵)を刻んで本尊としたのが創始であると伝えられています。
しかし延命寺としては上述した、浄厳和尚が江戸時代に中興したものだといわれているのだとか。
ともあれいつものように現地に。
延命寺の山門。
山号は薬樹山となっています。
これは古来このあたりに薬草が多かったからだそうです。
現在は、直ぐ隣の山が長野公園・延命寺地区となっており、行楽地として有名で、特にもみじが美しいようです。
由来書き。 所々掠れて読みにくくなっています。
境内の様子。
庭園も美しかったのですが、鬼伝承を匂わせるものは何も有りませんでした。
これが倉庫かな?
或いはこの中に鬼退治に使用したという弓矢が大切に補完されているのかもしれません。
訪ねたときは、生憎の雨で奥の方の山もにも登れるようにはなっていたのですが、そちらは断念しました。
父鬼と九鬼とこちらの鬼住。
鬼の親子の伝承として語られているのは、やはりかつては何らかの繋がりがあったと見るのが妥当であるとは思います。
残念ながら現時点でそれが何かは分かりませんが、仮説を立てられている方もきっといらっしゃるのでしょうね。
<<関連エントリー>>
鬼-乳滝-
鬼-九鬼-
延命寺
場所:大阪府河内長野市神ガ丘492