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大阪市内に棲む黒猫が、大阪近辺の妖怪や民話の伝わる土地を訪ね歩いた記録です。 ツイッターで更新のお知らせをできるようにしています。 @youkai_kuroneko
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こちらを訪問したのは平成23年3月20日。
震災の報道ばかりの頃でしたので、少し気分転換のためにドライブに出かけ、その道中にある磐船神社へ寄ってきました次第です。
磐船神社は御祭神「天照国照彦天火明櫛玉饒速日命(あまてるくにてるひこあめのほあかりくしたまにぎはやひのみこと)」が天照大御神の詔により天孫降臨された地で、命の乗ってこられた「天の磐船」をご神体とする神社です。
饒速日命(にぎはやひのみこと)は十種神寶(とくさのかんだから)を携えた神様です。
この神社には本殿はありません。
磐座の前に直接拝殿があります。
こういった神社の形態が、そもそもの神社の源流なのかもと思う次第。
神仏習合の時代、この神社では修験道や山岳仏教の影響を受け、行場として組み込まれていきます。
その名残が、現在でも残る「岩窟めぐり」。
10歳以上の大人なら500円で行場に入る事ができます。
黒猫も行ってきました。
岩窟めぐり入って直ぐの所
こんな橋を渡ったり
こんな所に体をねじ込んで行ったりします
もちろん狭いですよw
参考までの黒猫の美しくない足
引き込まれている天野川の水面近くにも降りていきます。
行場のゴール
こんな感じの所も。
写真の中央には白龍社が写っている筈だったのですが…携帯のカメラでは撮れませんでした;;
中は暗くて狭く、閉所恐怖症の人にはまず無理でしょうw
岩窟巡りの最中、胸ポケットに入れていた黒猫の携帯が落ちてしまい、水没してしまいました。
防水携帯で良かった~~、と思うと共に、今後訪問される方は重々御気を付けて下さい。
それぐらい身体を使わないとなりませんので。
天照がお隠れになったという天の岩戸もありました。
他にも磐座が幾つもありました。
天の岩戸を含めて、この辺りの磐座は岩窟巡りをしないと拝観出来ないようになっているようです。
右上の写真の磐座は道祖神とのことですが、この形なら女陰石でしょうか。
ということは、岩窟巡りは胎内巡りという側面もあるのかな。
この神社のある生駒山系は修験道や山岳仏教が盛んだった土地です。
実はこの神社の脇を流れる天野川といったり、近辺には星にまつわる磐座が幾つもあります。
弘法大師 空海が獅子窟寺の岩屋で修法をされたときに七曜の星(北斗七星)が降臨したという伝承に因む星田妙見宮や光林寺等に残されています。
空海が七曜の星(北斗七星)が降臨したという伝承には、もう一つは星の森に落ちたと言われますが…現存するのかしないのか現在調査中。
また天の川つながりでしょうか、下流の交野市内には天棚機比売大神を祀る機物神社があります。
こちらが現在の磐船神社近くの天野川
(左) 天野川から磐船神社へ
(右) 磐船神社に渡る橋から行場(岩窟巡り)へ流れ込む所
現在はこの様に本流から行場に小川が流れています。
空海の七曜降臨の伝承は、かつて隕石が交野市に落ちてきたのではないか、とも感じさせる内容です。
星や大空といった天上の異界への繋がりを感じさせる土地柄なのでしょうね。
磐船神社
場所:大阪府交野市私市9丁目19-1
公式HP