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大阪市内に棲む黒猫が、大阪近辺の妖怪や民話の伝わる土地を訪ね歩いた記録です。 ツイッターで更新のお知らせをできるようにしています。 @youkai_kuroneko
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こちらは「西宮ふるさと民話」にて「むすめの身代わり」という話で語られています。
野里住吉神社で語られる話と岡太神社で語られる話は、村人から人身御供を要求するのは狒狒というのも同じですし、その狒狒を退治したと伝えられるのは岩見重太郎というのもまた同じです。
そして、その後に行われている祭りの名称が「一時上臈(上臈とは女郎の事を指す)」というのも同じ(野里住吉神社の「一夜官女」も「一時上臈」と呼ばれていた時期があった)です。
明らかな違いといえば、舞台と祭りの日ぐらいのものでしょうか?
最も、野里住吉神社の「一夜官女」には、狒狒ではなく大蛇が人身御供を要求した、という説もあります。
人身御供を捧げた場所は、「龍の池」だと伝えられていますし、怪物が息絶えていたと伝えられるのは近くの川の中州であったという話も残っており、大蛇であったという説も頷けます。
平成22年の初夏、娘と実家に行くついでに野里住吉神社とあわせて岡太神社も訪ねてまいりました。
黒猫はもともと西宮に住んでおり、中でも岡太神社に程近い鳴尾高校に通っていたので、地図を見ることなく余裕で到着。
もっとも、当時は祭りの由来や伝承などに興味が無かったので、地元にこんな言い伝えがあったとは全然知らなかったのですが^^
(左)旧国道からの入り口
(右)本殿
(左) 岡太神社 略記
(右) 境内には平重盛の供養塔もありました。
「小松内府 平重盛卿 供養塔」
岡太神社は狛犬ならぬ狛猪像が設置されていました。
(左) 狛猪(静止)像
(右) 猪(静止)像の説明書き
一時上臈の説明書き
娘が同行していたので、御神籤を引くついでに社務所にいた方に一時上臈の案内をいただくことができました。
それによると、概ねは境内に掲示されているものと同じ内容が書かれてありましたが、祭りの準備などは毎年氏子が持ち回りで行なうそうですが、家族に不幸があると「ヒガカマウ」として次の番と交代する、という風習があると書かれていました。
この「ヒガカマウ」とは「狒狒が構う」という言葉が変化したものかなと、勝手に想像してみたりしています。
<<関連エントリー>>
狒狒-野里住吉神社-
岡太神社
場所:兵庫県西宮市小松南町2-2-8