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雷-若江鏡神社-

神功皇后の御世、雷が誤ってご神前に落ち、神様の怒りに触れ天上に帰れなくなりました。
そこで、二度と落ちない約束の為に、手形を神前の石に残し、深く謝りましたので、許しを頂き天に帰ったと言うことです。
それ以来、この若江の村には、雷が落ちて被害が出ることがないと言われております。
 

-若江鏡神社HPより抜粋-


Kaminari.jpg


調べてみると、結構あちこちに雷に関して伝えられる伝承が伝えられている土地があります。
その多くが、地に落ちてきた雷が、その土地にいたお坊さんなどに何らかの約束をさせられるかわりに空に返してもらい、それ以降その土地に雷が落ちる事はなくなりました、というものです。
「何らかの約束」という部分は、
井戸に落ちて蓋をされて、井戸から出す代わりに、今後この土地には落ちないように、だとか
この若江鏡神社のように、約束の証文として手形を残す、だとか
その土地の伝承によって様々なバリエーションがあります。雷除けの呪いとして知られる「くわばら、くわばら」という言葉に関わるものが有名でしょうか。

この土地こそが、その呪いの元となった「くわばら」という土地だ、という地域は全国津々浦々にありますが、それらはいずれも雷がその土地には落ちてこないと約束した土地の名前が「くわばら」という所は共通しています。
若江鏡神社には、境内にある岩に雷の残した手形が今も伝えられています。

若江の戦いの古戦場跡を訪ねるついでに行ってきました。
木村重成位牌堂のある蓮城寺のすぐ隣に、この若江鏡神社はあります。
wakaekagami01.jpg wakaekagami04.jpg
(左) 鳥居
(右) 拝殿

wakaekagami03.jpg鳥居脇にあった由緒書き。

wakaekagami05.jpg wakaekagami06.jpg
(左) 拝殿入り口から中を見てみたところ。
    ガラスの向こうに本殿が見えます。
(右) 拝殿内にあった雷様の絵

この日は残念ながら社務所に誰もいらっしゃらなかったようで、雷の手形石を見ることは叶いませんでした。
雷の手形石は、拝殿と本殿の間にあるとの事です。
興味のある方は、若江鏡神社HPで写真を公開されていらっしゃいますので、そちらで見ていただくか現地へ脚を運んでみてください。


若江鏡神社
場所:大阪府東大阪市若江南町2丁目3-9
公式ホームページ

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