昨日、なんばパークス産経学園で行われた「妖怪特別講座 うわさとお化け」に行ってきました。
前回参加できていないので、およそ1年ぶりの聴講になります。
講師は作家の化野燐先生と、斎宮歴史博物館の榎村寛之さん。
もともとは中国で考え出された「白澤(はくたく)」が日本に入ってきて現地化していく流れを文献などから追っていき、また「白澤」と同じく予言をする「件(くだん)」を初めとした妖怪たちが生み出されてきた過程に関する考察などを中心に話を伺うことができました。
こういう話では90分というのは非常に短く感じますね。
この種の妖怪たちに限らず、日本の妖怪たちのキャラクターが出来上がっていく過程において、やはり商業が発達し消費されていく文化の形成されてく江戸時代というのは非常に重要な時期ですね。
今回の講座の中では、キャラクター化の過程において「見世物」についても言及されていました。
講座終了後、化野先生にもお伝えしたのですが、私の小さいころなので20~30年前まで、西宮神社(西宮えびす)の十日戎でも見世物小屋があったのですが、こちらでもうろ覚えながら「牛女」の見世物が実際にありました。
当時小学生だった私には恐ろしく、中に入ってみることはなかったのですが母は入ったことがあり、それによれば「丹波の山奥で牛から生まれた云々」という口上で全身毛むくじゃらの女性が出てきていたのだそうです。
他にも「蛇女」がいたと思います。
講座の後、息子と実家に遊びにきて、母に確認しましたが間違いなかった様子。
この年になって、まさかこういう繋がり出てくるとは思っても見なかったのですが、実に入っておけばよかったなぁ・・・と後悔にも似た思いを抱いております。
しかし、「白澤」や「件」ではなく「牛女」というところが西宮らしいなと感じますね。
それではまた。
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[2回]
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