[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
大阪市内に棲む黒猫が、大阪近辺の妖怪や民話の伝わる土地を訪ね歩いた記録です。 ツイッターで更新のお知らせをできるようにしています。 @youkai_kuroneko
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
明治40年に大阪東区谷町七丁目(現在の中央区)のあるところで、「豆狸」が憑いたという。
医者ではどうしようもない為、霊能者が呼ばれた。
この霊能者が患者の家に入ると、書棚の後ろに、二、三匹の「豆狸」が見えたが、他の家族には見えていなかったようだ。
やがて、霊能力者が術を施すと、患者の左腕に瘤ができて、それが手首から人指し指に移動していった。
すると、人指し指の先から、灰色の水飴のような物が出てきて畳の上に落ちた。
それは小さな饅頭ぐらいの大きさになり、迅速にキリキリと旋回した後に動かなくなったという。
その時、饅頭のような灰色の物は、突然物凄い勢いで巡査の胸に張り付いた。
それと同時に、巡査は狂乱状態に陥り、サーベルを振り回しながら谷町八丁目の方角に向かい疾走した。
その後、巡査の行方は不明だが、患者は全快したという。
残念ながら、中の人はまだその著書の原文を読んでいないので、現時点(平成22年4月29日)ではこれ以上の情報がありません。
幸い、大阪府立図書館が蔵書として持っているようですので、近く原文で確認してみるようにします。
ともあれ、手がかりはこれだけですが、現地へ行ってみました。
谷町七丁目交差点付近
空堀商店街東側
現地に何か碑文でもないかと期待して自転車でフラフラしてみたのですが、残念ながら見つけることはできませんでした。
ただ、上の写真は谷町七丁目の交差点から、谷町八丁目の方向(すなわち南にむけて)に写真を撮ったのですが、このすぐ脇の道のど真ん中に社があり、これを帰ってから調べてみると巳さまが祀られていることがわかり、やはりフィールドワークは大事だなと思った次第です。
現在では、当時の町並みは余り残っていません。
谷町筋の東側は比較的新しい住宅が多いですが、西側はお寺や古い町並みがまだ残っているので、 地元の住職さんにでも聞ける機会があるといいのですけどね。
なにぶん事件は100年ちょっと前の話ですので、お祖父さんからそういう話を聞いたことがある、ということにでもなればありがたいのですが…
谷町七丁目交差点
場所:大阪市中央区谷町