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ヤマタノオロチの伝承地を巡る旅、五箇所目はヤマタノオロチが棲みかにしていたという天が淵の紹介です。

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島根県のホームページ、神々の国しまね~古事記1300年~スペシャルサイトのしまね神話データフォルダ天が淵によると、

 斐伊川の上流、木次町と吉田町境にある「天が淵」はヤマタノオロチが住んでいたところといわれる。
 天が淵の岩に「蛇帯(じゃおび)」と呼ばれる青と赤の筋になっている部分があり、ヤマタノオロチの足跡といわれていたが、現在ではほとんど見えなくなっている。


ということです。
ヤマタノオロチが棲みかにしていたという伝承もさることながら、ヤマタノオロチの足跡といわれている「蛇帯(じゃおび)」というものにも興味が沸きます。

県道314号線を走らせていると、「天が淵」の看板が出ているので、一目で分かりました。
314号線沿いにちょっとした駐車スペースも設けられている上、川原近くまで下りていけるように整備もされているようです。
用意した地図では「天が淵」の位置が載せられておらず、現地で聞き込みをしなければならないかな~、と心配していたのですが、ほっと一安心です。

amagafuchi01.jpg
駐車スペースにあったヤマタノオロチに関係する伝承地の案内板。
これを見ると、今回黒猫が調べて脚を運ぼうとしている場所の他にもいくつかあるのが分かります。
今回の訪問先の選択から外していたのですが、ヤマタノオロチに関係する「八塩折の酒」にテーマを絞って旅をするのも面白いかもしれません。

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天が淵の石碑
ここから川原近くまで下りていくことが出来ます。

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下りていったところです。
コンクリートで舗装された道のようになっています。

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かなり広い淵です。

amagafuchi05.jpg
淵のこちら側はかなり浸食されており、切り立った様になっています。
水面を覗き込んでみましたが、相当水深がありそうな上、中で水が渦を巻いていそうです。
写真ではその様子を表現しにくいものですね。

で、「蛇帯」というモノがどれなのか探してみることに。
ところが、遊歩道として整備する為にコンクリートで舗装した際、結構元々あった岩場も埋められてしまった様子です。
しかしこの辺りの岩場が元々の岩場であったと思われるうえに、赤味がかっています。
この辺りの様子かな、と近寄ってよく観察してみることに。
amagafuchi07.jpg

amagafuchi08.jpg amagafuchi09.jpg
岩肌のアップがこちら。
しかしよく見てみれば、菅谷たたら山内に流れていた川の様子によく似ているように思われます・・・

ということは私の推測に間違いがなければ、 川の水位によって酸化した鉄が付着する場所に違いが出るためもともとの岩肌とで筋になってしまうのではないでしょうか。
というのも江戸時代に入っての製鉄は里の民との協議の結果、 毎年限られた時期しか操業することが出来ないようになっていました。
その年の降水量によって、 当然川の水位は違っていた筈でそれが年輪のように岩に筋をつけていたのではないか、 と思うところです。

この天が淵を見るに、 ヤマタノオロチは古代製鉄との関係で捉えるべきかな、 と考える次第です。


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天が淵
場所:島根県雲南市木次町湯村1599


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自己紹介:
妖怪と酒を愛する一男一女の父。
昨今、文献漁りも行っているが、昔の人の書が達筆すぎて苦心中

 

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