特に何か面白い伝承が伝わっている訳ではないのですが、大阪市平野区に面白い場所がありますのでご紹介。
[1回]
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それがこちら、野中山 全興寺です。
一見、市街地の中にあるごく普通のお寺のように見えます。
山門
本堂
こちらのお寺、山内に「地獄堂」なるちょっと変わったお堂があるのです。
入口。
地獄に落ちるかどうかの診断を行うことが出来るようになっています。
娘も息子も書かれている内容に真剣に目を通します。
地獄堂内部。
正面に閻魔大王が鎮座されています。
左手には亡者の審判を行う十王像(閻魔大王を除く)が。
十王とは秦広王、初江王、宋帝王、五官王、閻魔王、変成王、泰山王、平等王、都市王、五道転輪王の事を言います。
仏教では亡くなられた人の審判が7日毎に行われている、とされており、初七日には秦広王が、
二七日(ふたなのか)には初江王が、と順々に審判を行ってゆき、七七日こと四十九日に閻魔大王による審判が行われ、輪廻先が決まるとされているようです。
七回の審理で決まらない場合は、追加の審理が三回、平等王(百ヶ日忌)、都市王(一周忌)、五道転輪王(三回忌)によって行われるようですが、追加の審理は実質、救済処置という位置づけのようです。
とあるアニメの影響で十王に関する知識を仕入れていた子供たちは、この像の意味するところをしっかり理解していたようでしげしげと興味深げに眺めていました。
閻魔大王の右手には舌を抜こうとする獄卒と奪衣婆(だつえば)の像が。
こちらの像には真剣に怖がっていました^^
山内には地獄の釜の音が聞こえる石、なんてのもありました。
この石の穴に頭を入れると地獄の釜の音が聞こえる、なんて案内板に書いてありました。
息子は早速チャレンジしてゆきましたが、地獄の釜の音が聞こえたかどうかは分かりません。
このような感じの地獄や十王に対する信仰の場というよりも、地獄を楽しむ場、という雰囲気の地獄スポットでした。
この全興寺にはこの地獄堂以外にも駄菓子屋さん博物館や、併設しておも路地という駄菓子屋と昔遊び等が楽しめる店があります。
閻魔大王は地蔵菩薩と同一の存在ともされますが、こちらの閻魔さんは子供たちがとてもお好きなようですね。
野中山 全興寺
場所:大阪市平野区平野本町4丁目
公式HP
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