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大阪市内に棲む黒猫が、大阪近辺の妖怪や民話の伝わる土地を訪ね歩いた記録です。 ツイッターで更新のお知らせをできるようにしています。 @youkai_kuroneko
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既に六日と申しけるたそがれ時に、綱が宿所の門を敲く。
「何くより」と尋ぬれば、「綱が養母、渡辺にありけるが上りたり」とぞ答へける。
彼の養母と申すは、綱が為には伯母なり。
人して言ふは、悪しき様に心得給ふ事もやとて、門の際まで立出でて、「適々の御上りにて侯へども、七日の物忌にて 候ふが、今日は六日になりぬ。
明日ばかりは如何なる事候ふとも叶ふまじ。
宿を召され候ふべし。
-平家物語 剣巻より-